Column

2016.11.01

香木の鑑定 1

『香木らしきものがあるのですが、見てもらえますか?』と言う内容のお電話を頂戴することが、増えています。
たいていの場合、先代や先々代のどなたかが大切にされていたものが見つかって、それが “値打ちがあるものか、いったい何なのか判らないため、事実を知りたい” というご要望です。

そういう場合、なるべく拝見するように心掛けています。
現在の所有者が必要とされていないならば、先代や先々代が入手されて大切に扱われた経緯に想いを馳せつつ、適切と思われる価格で引き取らせていただいています。

古い時代に採集された香木は、長い歳月をかけて樹脂化が進行したと思われる上質の部分が多く、とても希少な「自然遺産」であり、ぜひとも有効利用を図らねばならないと考えるからです。

写真は、つい先日に持ち込まれた香木の例です。

『伽羅でしょうか?』 とのご質問でしたが、一見したところベトナム産ではあるものの伽羅ではありません。
『もしかしたら伽羅より希少価値が高い香木の可能性があります』とお答えし、お預かりして詳しく調べてみました。
その結果、第一印象のとおり、かなり上質の羅国に分類できると判断して差し支えないものでした。

(御家元・御宗家による判定ではなく、非公式な分類です。)

“伽羅系の羅国” ではなく、立ち始めから火末(ひずえ)まで一貫して上質な沈香の香気を放つことができます。
また一つ希少な香木にめぐり合えたことを嬉しく思い、感謝している次第です。

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