コンセプト

香木あるいは香木らしきものを所持されていて、その真贋や金銭的価値を確かめたいとお考えの場合、また、条件次第では手放しても良いとお考えの場合など、ぜひお気軽にお問い合わせ下さいませ。貴重な香木が使われないまま倉庫や押し入れの奥深くに埋もれているとすれば、とても"もったいない"ことですし、もしも香道や茶道などの伝統文化に役立てることができるのであれば幸いに存じますので、そのような出会いにできるだけ多く恵まれます様、原則として無料で鑑定させていただきます。

香木の金銭的価値は、どのような用途に適合するかによって、大きく異なります。また、どのような購入希望者が想定されるかも、大きな要素になります。従いまして、売却を検討される場合には、精査の上、忌憚のない評価を述べると共に、最適な条件・方法を提案させていただきます。精査の結果、香道や茶道に活用できる品質と判断できる場合には、相応の買取り希望金額を提示させていただきます。また、ご要望があれば、最適と思われる購入希望者を探し、紹介させていただきます。

鑑定および買取の手順

1. 電話(03-3452-0351)または下記アドレスまでメールでご連絡ください。鑑定担当(香雅堂 主人)より日程の相談や状況の確認を簡単にさせていただきます。
メールアドレス

2. お約束をいただいた日時に御香木をお持ちいただき、拝見・鑑定させていただきます。遠方にお住い等の理由でご来店が難しい場合は、可能であれば先ず画像を数点(全体を俯瞰・一部を拡大・切り口など)、なるべく鮮明な状態のものをメールに添付してご送信いただき、拝見します。その時点で結論を出せないと判断する場合は、実物を拝見する必要がありますので、宅急便(クロネコヤマト)(※1)にてお送りいただきます。
3. お持ち込み頂いた御香木の一部(多くても0.2g程度)を、ご同意いただいた上で鑑定の為に削らせていただく場合がありますことご了承ください。
4. その場で鑑定結果のお伝えおよびお引取をさせていただくこともあれば、1週間程度お時間を頂戴する場合もございます。

※1 宅急便でのご送付および場合によってはご返却にかかる送料(もしご希望の場合は損害保険料)は大変恐れ入りますがお客様でのご負担願います。損害保険の取り扱いについては別途ご相談ください。
※2 上記の手順は事例によって少しずつ異なりますことご了承ください。お客様のご要望に可能な限り対応させていただきます。

ご留意事項

→ 鑑定料は基本的に無料です。
→ 但し、オークションなどで購入を検討している香木の鑑定、企業としての業務目的における鑑定をご希望の場合には別途ご相談下さい。状況に応じて鑑定費用の御見積をさせていただきます。
→ 鑑定書の作成は場合によって対応させていただきます。但し、お断りさせていただく場合があること、作成の場合には内容に応じた費用が発生することをご了承ください。
→ お客様のプライバシーは遵守いたします。

香木の鑑定および買取、事例紹介と参考記事
「上質の香木」について
『「香木は、黒くて重いものが上質である」という常識を・・・』という表現を使ったところ、 その常識が果たして正しいのかどうかについてご質問を頂戴しました。 真実はもう少し複雑ですので、補足しておきます。---中略---かなりややこしい表現になるのを覚悟の上でまとめてみますと、 「黒くて重いからといって上質とは限らないけれど、上質の香木の良い部分は、黒くて重い。」 ということになります。 世の中には黒くて重い"偽物"(人工の沈香・伽羅)も多数出回っていますから、ご注意下さい。 大抵の場合、実際に聞いてみた上で好みに合うかどうか判断することが不可能ですから、尚更です。 もし購入を迷われていることがあれば、ぜひご相談下さい。お役に立てるかも知れません。
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香木の鑑定:事例紹介 vol.1
写真は、つい先日に持ち込まれた香木の例です。 『伽羅でしょうか?』 とのご質問でしたが、一見したところベトナム産ではあるものの伽羅ではありません。 『もしかしたら伽羅より希少価値が高い香木の可能性があります』とお答えし、お預かりして詳しく調べてみました。 その結果、第一印象のとおり、かなり上質の羅国に分類できると判断して差し支えないものでした。 (御家元・御宗家による判定ではなく、非公式な分類です。)---中略---"伽羅系の羅国" ではなく、立ち始めから火末(ひずえ)まで一貫して上質な沈香の香気を放つことができます。 また一つ希少な香木にめぐり合えたことを嬉しく思い、感謝している次第です
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名香と銘香
香木には銘(めい)と呼ばれる名前が付されていることがあり、それらを「銘香」と称します。 一方で、素晴らしい香気を放つ上質の香木を「名香」と表現します。 どちらも読み方は「めいこう」ですから、ちょっと紛らわしいですね。 その違いを簡潔に表そうとすると、またややこしいことになりますが、 「名香は例外なく素晴らしいと評価されてきた香木であるが、銘香は必ずしも名香ではない」と言えます。 ---中略---現代における銘香は、御家元(御宗家)によって付銘されたものが中心になります。 御家元(御宗家)が付銘されることによって、香木は初めて流派において使えるものとして認定され、 その証として頂戴する「極(きわめ)」によって、分類や品質の程度が明らかになるのです。
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香木の鑑定:事例紹介 vol.2
先日は、亡くなられたご親族が大切にされていたという直径が10cm弱・長さ30cm余りの比較的大きな塊が、 持ち込まれました。 「どの程度の品質で、どのような扱い方をすれば良いか、知りたい」とのご主旨でした。---中略---お伝えした結論は、『間違いなくインドネシア産の沈香ですが、樹脂化はさほど進んでいなくて、 品質はあまり良いとは言えません。外見は本来の状態ではなく、かなり加工を施されています。 つまり、黒く着色された部分が大半を占めています。聞香用ではなく、観賞用とお考え下さい。』 というものでした。
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