御宗家を囲んで懇親会―御家流香道麻布会・霞水会

日頃より香雅堂2階にてお稽古に励まれている御家流香道麻布会・霞水会の皆さまが、
このほど合同で懇親会を催されました。

御宗家もご臨席を快諾して下さり、近所のビストロ(Bistrot Quotidien)を会場に、
ワインとフレンチで盛り上がりつつ、楽しく有意義な時間を過ごしました。

合同懇親会 談笑風景

三條西家におかれましては、御宗家が華厳宗管長・東大寺第221世別当(住職)
のお嬢様と結婚されるというお慶びがあった一方で、先ごろ、先代御宗家御令室
古都様が急逝されるという、忘れ難い2015年となりました。

(三條西家のプロフィールを、簡潔にまとめておきます。)
本姓は「藤原北家閑院流正親町三條流」。公家(大臣家)、華族(伯爵)。
南北朝時代、正親町三條実継の次男 権大納言三條西公時を祖とする。
室町時代から江戸時代初期には右大臣を多く輩出し、精華家に並ぶ家格を誇った。
代々和歌に優れ、古今伝授を継承。源氏物語の伝承も、重要な功績の一つ。
三條西実隆以降、香道も家業となる。昭和の当主 三條西公正(きんおさ)の
令室は、香淳皇后の妹 久邇宮信子女王。御当代は第23代三條西公彦(きんよし)。

懇親会の席上、そのような激動の一年を「まるでジェットコースターに乗っているような…」
と表現された御宗家の平らかで穏やかで飾らないお人柄、そして多忙を極められる中でも
お弟子さん達との約束を果たして交流に時間を割かれる誠実さに、一同感激すると共に
親近感を抱くこともでき、有り難い機会でした。

先代御宗家ご逝去の後、若き御宗家の後ろ盾として奮闘された古都様を偲んで献杯を捧げ、
歓談に移りましたが、和やかでフランクな御宗家のお話ぶりのお陰で緊張がほぐれ、
とても賑やかな集いとなりました。

今回は御宗家単独でのご臨席でしたが、次の機会にはぜひ奥様もご一緒に…と、
楽しい企画に胸が躍るような心地です。

余談になりますが、御宗家の主菜(ロワーヌ川の畔で獲れた山鶉のロティ)から、
狩猟に使われた散弾銃の弾が1つ見つかりました(写真中央付近の黒い粒)。
何と、おすそ分けを更に分けて戴いた会員のところからも、もう2つ。吉兆の大当たりです。

心強い伴侶を射とめられた御宗家、そして御家流香道にとりまして、益々隆盛な
新時代を迎えられます様、祈念申し上げる次第です。

合同懇親会 御宗家山鶉の散弾

(麻布 香雅堂 主人)