授業の感想文が届きました―東京都立葛飾盲学校

年が明けて最初の更新が昨年の話しで恐縮ですが、12月初旬に伺わせていただいた
東京都立葛飾盲学校の近藤教諭が、皆さん(中学部)の感想文を送って下さいました。
(生徒さんの写真も、近藤教諭からご提供いただきました。黄熟香が大好きな紀佳ちゃん、
今年卒業で、寂しくなります。)

都立葛飾盲学校②

都立葛飾盲学校①

原稿用紙に大きな文字で書かれた1枚の他は全て点字で、読めない私のために、先生が訳して下さって
います。
前年度も点字の感想文を頂戴しており、文字と点字とを見比べて一部の単語は読めるようになりましたが、
目を閉じて指先でなぞれば、点の数さえ判別するのは困難です。
視覚に障害があることは間違いなく大きなハンディキャップですが、それを補うべく指先の触覚が発達
したことは、大きな進歩だと感心します。

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「触覚と同様に、嗅覚も発達するのではないだろうか?」との疑問が、授業のご依頼を請けるに至った、
最大の動機でした。
ところが、実際に伺って生徒の皆さんと接すると、そんな関心事など忘れてしまいます。一人一人が
個性的で、お話していて、とても楽しいのです。
香木の香気に対する感受性も、その表現のしかた、質問の内容も、それぞれに異なります。
健常者であるがゆえに気付かずに過ごしていることを気付かせて貰ったり、感覚の鋭さに驚かされたり、
毎回、新鮮な体験をさせていただけます。

何より嬉しいのは、聞香と言う体験を通じて世界が広がり、より積極性が増した生徒さんがおられると、
近藤教諭から教えていただいたことです。

生徒さん一人一人にサポートの教諭を配置するなど万全の態勢を整えて授業に臨んで下さる葛飾盲学校と、
これからもご縁が続くことを願っています。
末筆になりますが、先ほど、近藤教諭に急遽お願いしていたメッセージが届きましたので、
全文を紹介させていただきます。

「本校は視覚に障害のある幼児(3歳)から中学3年生までの子どもたち44名が通う、盲学校です。
皆 明るく元気に 学校生活を送っています。 
2年前より、本校中学部の総合的な学習の時間の授業において香道を体験させていただいています。 
視覚に障害のある子どもたちにとっては、臭覚・聴覚・触覚など、他の感覚に働きかけることがとても
大切です。 
生徒達は、自分がどんな香りが好きで、香りの好みは人によって違うということを知りました。
その時の体調や環境などによって、好きな香りは違うということも、香道の体験を通してご指導いただき、
興味をもちました。 次年度の体験を、今から楽しみにしている生徒達です。」

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 東京都立葛飾盲学校       
 主幹教諭  近藤 美紀     
 〒124-0006 東京都葛飾区堀切7丁目31番5号   
 TEL:03(3604)6435(代) FAX:03(3602)9096  
 Email : Miki_Kondo@member.metro.tokyo.jp  
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(麻布 香雅堂 主人)