御礼―六国を聞く「聞香会」を終えて

半年を超える長期間に亘って開催させていただきました聞香会でしたが、先日の「真那賀」をもちまして、
お陰様で無事に終了しました。

企画の公表と同時に大勢の方々がお申込み下さり、反響の大きさに喜んでいましたが、
それら多くの皆様が計6回全ての会に参加を希望されるという状況は想像を超えており、驚きでした。
更に嬉しかったのは、秋田・金沢といった遠方からも『空いている回は全て申し込みました』と
ご参加下さったこと、また数か月前のお申込みにも拘らず、急な体調不良の場合を除いては、
殆どキャンセルが無かったことでした。

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炷かせていただいたのは、香雅堂の店頭やオンラインストアでも販売している、およそ50年以上前に
渡来していたと思われる上質の香木を中心に、御家元・御宗家の銘香を加えたものでした。
1,000種類を超える香木の中からそれらを選び出す作業は、困難ではありましたが、楽しくもありました。
皆様が日頃からどのような香木を聞いておられるのか、そして、六国(木所)の相違をどのように捉えて
おられるのか…ご自身なりに確立されているのか、それとも混乱されているのか…満喫されているのか、
そうでもないのか…
炷き出す香木たちが何らかのお役に立てることを祈念しての、作業でした。

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聞香会を六国(木所)ごとに行なうという主旨に副うならば、炷き出す香木を選ぶ基準は、個人の
「好き・嫌い」という感情を無視することになります。
主な目的は六国(木所)に具わるべき「匂いの筋」を確認していただくことにあり、良い・悪い、
好き・嫌いは、二の次となります。
弊社社長が企画し公表する際に『或る意味マニアックな内容の会』と注釈を加えたのには、
そのような意味合いが含まれていたものと感じています。

毎回のように、そして回を重ねるほどに皆様が聞香という芸術に傾けておられる情熱に感嘆しましたし、
六国(木所)の概念や火加減の難しさ・奥深さを深く共感し、考察し、お話できました。
ご参加下さった皆様に、心から御礼申し上げます。有り難うございました。

また、次のシリーズに期待する旨のお言葉も、多くの方々から頂戴しました。
お申し込みが間に合わず参加が叶わなかった方々も大勢おられますし、今シリーズとは異なる香木を
味わいたいと希望されるリピーターの方々も大勢おられます。
色々と考え併せて、これからの展開を社長が検討させていただくことになるかと思います。
いずれ改めて案内させていただきます際には、お付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(麻布 香雅堂 主人)