「平安時代の香り」を手づくり体験!

港区元麻布の閑静な住宅地の一角にある素敵なお部屋を2日に亘って訪問し、参集された延べ十数名のメンバーと共に、
薫物(たきもの=練香)づくりを楽しみました。
香道の稽古もされている“大和撫子”お一人を除いて全員が、お子さんをインターナショナル・スクールに通わせる文字通りの
“国際人”。
自らを『さしずめ“大和ひまわり”かな?』と形容される明朗快活・オープンな明るい雰囲気は、圧倒的でした!
国際人だからこそ、自分が住む国の伝統文化をより深く知ろうとする意欲を強く持たれているのに違いないと、感心しました。
足許を良く踏まえてこそ、外に向かって積極的なコミュニケーションを図ることができるのですね。
『伝統の香りを知った上で、いずれは自分好みのオリジナル香を手づくりしよう』と構想されている皆さんに対して、今回の
体験で主に採り上げたのは「麝香」(Musk)の存在でした。
広大な山地・森林に疎らにしか生息しない稀少な麝香鹿の雄が、婚姻期に雌を呼ぶために放つ匂い―それが如何に強烈な
ものか、全く薄めていない実物を一人ひとりに嗅いでもらったところ、様々な反応が現れ、興味深いものがありました。
(写真の右手前に写っているガラス瓶の中身が、天然の麝香です。)
練香作り
詳しくは「百聞は一聞(!)に如かず」、ぜひご体験下さい。
(2月29日の椿山荘での聞香体験では、天然の麝香と、その匂いに負けずに全体の調和をもたらせる最上質の伽羅とを
ふんだんに調合した「光源氏の香り」をお聞かせするとともに、麝香のガラス瓶もお回ししようかと考えているところです。)
23日は八條宮の調合による「黒方」を、24日には四條大納言の調合による「梅花」を調製しましたが、手づくりしたお香を
各自が家に持ち帰り、お茶会の際に焚いてみようとか、アロマ・ディフューザーが使えるか試してみようとか、体験の後にも
楽しみを膨らませて下さっていて、嬉しい限りです。
次は3月か4月に「荷葉(かよう)」の再現に挑戦しようと計画されているようで、どの調合を選ぼうか、こちらも楽しませて
いただこうと思います。
(麻布 香雅堂 主人)