椿山荘 伝統文化を楽しむ集い「源氏物語の香り」

残念なことに天気予報が的中し、未明から降り始めた雪が午前10時を過ぎても止む気配を見せない29日でしたが、
「源氏物語の香り」の会場「料亭 錦水」では、予定通り受付が開始されました。
交通機関の関係でどうしても来れなかった3名様を除いて、全ての参加ご希望者が続々と来場された姿を拝見して、
本当に驚きました。
積雪による事故等のために混乱した道路状況や交通網にもかかわらず、また足許が悪い中、大勢の方々がビシッと
帯を締め、素敵な着物を召されていたのです。
悪天候にも拘らず駆けつけて下さった60名近い皆様方に、心から御礼申し上げます。
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熱心な皆様方のおかげで香木や麝香など「和の香り」の素材に関する話も盛り上がり、充実した楽しい時間を過ごさせて
いただけました。
用意した薫物(練香)は、平安時代の「承和の秘方」による「黒方」の再現を試みたものでしたが、想像を超える好評を得、
調製した苦労が報われる思いを味わうことができて、嬉しく思いました。
予定時刻を少し過ぎて、休憩の後、山下さんにバトンタッチ。
さすが京おんな、しかも女優の山下さん。「黒方」の余香の中、美しい言葉が心地よいリズムに乗って流れるように語られると、
完全にリラックスされた皆さんは、それぞれが王朝貴族の日常生活に思いを馳せ、時空を超えた旅を楽しまれていました。
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会場も別世界でしたが、外の庭園も見事な雪景色。
こんな椿山荘の姿は珍しいとのこと、参加者の皆様は却って大喜びで景色をカメラに収めておられました。

椿の花は散見できましたが、梅はこれから。早咲きの川津桜など伊豆のさくらは、蕾を膨らませる準備に入っているそうです。
皆様方のおかげで悪天候が「春告げ雪」の貴重な惠を受ける機会へと変貌し、何より有り難く感じました。
「源氏物語の香り」と題された特別御膳も、細やかな心遣いが随所に感じられる素敵なお料理で、大好評でした。
早くも『次回の企画を』とのお声も上がっており、鋭意検討したいと考えています。
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(麻布 香雅堂 主人)