平安貴族の香りを再現する:茶道裏千家淡交会

「社団法人 茶道裏千家淡交会 関東第二地区学校茶道連絡協議会」様の平成24年度の「総会並びに研修会」
において、香料についての講習をさせていただきました。
(講習会の様子を収めた写真は、本記事の下部にございます。よろしければそちらもご覧ください。)
講習の内容は大きく4つで、下記の様な流れでさせていただきました。
①香料の歴史について
 …香料は何時・どのような用途で日本に入ってきたのか。その後、平安時代・室町時代において
  香料の使用用途がどのように変わっていったのか、など。
②茶道や香道で使用される【香木】の正体
 …異なる場所で産出された白檀、沈香の原木 及び 沈香、黄熟香などの、現物を手に取ってご覧
  いただきながら、それらの産地・特殊な生育方法・発見方法などを解説。
③練香に使用される香料について
 …練香に使用される様々な種類の原料、特に重要な意味を持つ「貝香」「麝香」の現物を手に取って
  ご覧いただきながら、それらの産地・特殊な育ち方・発見方法などを解説。
④平安貴族の香りの再現を体験する
 …約140名のご参加者、ひとりひとりご自分の練香を作っていただきました。
  研修会の開催時期を考慮し、荷(蓮)の香りに似せるとして考案された「方」である、
  「公忠朝臣」の作った「荷葉」、の配合方法を再現しました。
ご参加されたみなさまは、とても興味深そうにお話を聞いて下さり、楽しげなご様子でした。
特にご興味をお持ちいただいていたのが、複数種類の香木 及び 練香の材料となる貝香・麝香の
現物をご覧になっているときでした。
茶道のお稽古で使いはするけれど、また、練香の材料として使われるということは聞いたことがあるけれど、
はっきりと形の残った状態での現物を手に取ってご覧いただく機会は、なかなかないからでしょうか。
皆様とても興味深げにご覧いただきました。
また、複数種類の香料を、乳鉢と乳棒を使用して混ぜ、「練香を自分の手で作る」という
体験も同様に、とてもお楽しみいただけたようでした。
このような講習会をさせていただく機会をくださった、また、講習会の準備をお手伝いいただいた
関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
yusuke
【香木の一種、黄熟香をご覧いただいている様子】
茶道裏千家淡交会、講習会、練香つくり、荷葉、2012年6月-(13)
【乳鉢と乳棒を使い、練香を作っていただいている様子】
茶道裏千家淡交会、講習会、練香つくり、荷葉、2012年6月-(17)
【混ぜる作業がおわり、形を整えられた練香】
茶道裏千家淡交会、講習会、練香つくり、荷葉、2012年6月-(23)